遺言書の効力その九

貸金庫には注意しましょう!

ある程度の資産家で用心深い人はよく、銀行の貸金庫を利用しています。自宅の金庫に比べれば数段安全で安心でしょう。ただ、貸金庫契約者が死亡した後に銀行の貸金庫を開けて内容物を受領するには相続人全員の承諾が必要です。すんなり承諾しない相続人がいると遺産調査もできず困ることになります。例え遺言があっても同じことです。遺言執行者というだけでは、貸金庫を開けてくれない銀行もあるようです。そこで遺言執行者指定の遺言の条文に下記の内容を入れておくことを案内しておきます。

遺言執行者は、遺言者名義の預貯金債権及び有価証券の解約及び名義変更、払戻し、遺言者名義の貸金庫の開披、内容物の受領、貸金庫契約の解約その他、この遺言を執行するために必要な一切の権限を有する。

上記のような確認条項があれば、銀行等もすんなりと応じてくれるはずです。